ひとことで言うと原子は、地球上のすべてのものを構成する目には見えない小さな粒のこと。カリウム、鉄、酸素、炭素などたくさんの種類があって、それぞれの役目を果たして活躍しているのです。
そしてその中に、化学的性質は同じでも、重さが少しだけ違う原子(元素)があります。これらの元素を同位元素(アイソトープ)と呼びます。
同位元素の中には「活発な状態の原子」から「落ち着いた状態の原子」に変わろうとする時に放射線を出す放射性同位元素(ラジオアイソトープ)※というものがあります。自然界には、ウラン、ラジウム、カリウムなど約90種類の元素があり、一方同位元素は原子炉などで人工的に作り出されているものを含めると約2,000種類以上もあります。
ちなみに放射線を出すアイソトープを含んだ物質を放射性物質、放射線を出す能力を、放射能といいます。
※このサイトでは以後、ラジオアイソトープのことをアイソトープということにします。
ふうん。だからボクはトープ君という名前なんだ。
ねえ博士、放射線・アイソトープについてもっと詳しく教えてよ。
おお、いいともいいとも。いろいろな分野で元気に働く放射線を紹介しよう!
トープ君わかったかね。放射線にもいろいろな種類や性質があるんじゃ。
これがさまざまな分野で利用されている放射線の仲間たちなんだよ。
放射線ってひとつしかないものだと思ってた。
でもこんなにたくさんの種類があるんだね。
それに、放射線にも個性(性質)があるなんて驚いたよ。