ロボットの心臓部ともいえるコンピューター・LSI(エルエスアイ)。
そのLSIをより小型化、高性能化した「超々LSI」をつくるためにも放射線の一種である放射光が利用されています。
放射光をつくる施設では、電子を光の速さまで加速し、より精度の高い放射光を取り出し微細加工に利用しています。
放射光の研究の成果もあり、また、さまざまな研究の結果、日本のロボット技術は世界一といわれるまでになっています。
環境に広がってしまう有害な物質はいろいろあります。
現在、放射線をこれらの有害物質(亜硫酸ガスや窒素酸化物)にあてて分解し、害のない物質や害の少ない物質にする研究が進められています。
また、下水処理場で発生するたくさんの汚泥に放射線をあてて殺菌し、農地で肥料として使うことも研究されています。
放射線は最先端の研究を切りひらく鍵となっています。
FDGという放射性薬品を用いたPET検査は、糖の代謝を見ることができるので、脳や心筋の働きや、活発に活動するがん組織を明瞭に画像化できるため、画期的な診断方法として注目を集めています。
がん治療の分野では、重粒子線によるがん治療装置が開発され、他の放射線では治療の難しいがんに対しても治療効果が大きいものと期待されています。
播磨科学公園都市(兵庫県)に世界最大の放射光施設として建設されたSPring-8では、物質科学、地球科学、医学・生命科学などの分野で放射光を利用した最先端の研究が進められています。
もっといろいろなところで放射線が正しく使われて、みんなの生活に役立ってくれるといいね。
ボクはこれから、このすばらしさをまだ知らないみんなにお話をしにでかけてくるよ!
博士たくさん教えてくれてありがとう!