放射線のリスクを学ぶ―保健師のためのテキスト―
更新日:2018年8月21日
書誌情報
放射線のリスクを学ぶ―保健師のためのテキスト―
|
● 編集・発行 |
日本アイソトープ協会 |
● 判型 頁数 |
A4判 96頁 |
● 発行日 |
2018年8月 |
● ISBN |
978-4-89073-268-5 |
|
本テキストは、電子書籍の全文閲覧・PDFファイルのダウンロードが可能です(いずれも無料)。 *紙の図書は販売しておりません。 *閲覧およびダウンロードはこちらから |
|
本テキストは、平成28~30年度文部科学省国際原子力人材育成イニシアティブ事業「看護職の原子力・放射線教育のためのトレーナーズトレーニング」(原子力人材育成等推進事業費補助金)の成果物です。
「放射線リスク」について初学者でも読み進めることができるように、疫学統計の基本から丁寧に解説しています。コラムを設けて専門用語の理解を助けます。巻末には「補足資料」とグループワークの際の例題も用意しました。
多くの医療スタッフの方にご利用いただけるように、インターネット上で無償公開しています。ぜひご活用ください。
(注1)印刷物等に転載する場合には転載許可が必要です。
JRIA 電子書籍サービス
下記サイトから必要事項をご登録いただきますと、電子書籍の閲覧が可能です。
動作環境
Microsoft Windows10、Windows8.1、Windows7
Mac OS X 10.9以上 日本語版
iOS9.0以上
Android5.1.1以上
※動作環境は予告なく変更になる場合がございます。
目次紹介
はじめに
1章 看護職と放射線リスク
- 1.1 放射線・原子力利用と看護職の役割
- 1.2 「リスクの理解」と「リスクの容認・受容」
- 1.3 放射線リスクと看護職の関わり
- 1.4 放射線被ばくに伴うリスクを理解する(本書の目的)
2章 疫学・統計データを理解するために
- 2.1 疾病(健康影響)の頻度の算出方法および表現方法―「割合」と「率」 を理解する―
- 2.2 リスク因子と疾病との関連
3章 放射線被ばくと健康影響(がんを中心として)
- 3.1 放射線被ばく
- 3.2 放射線被ばくに伴う健康影響(がん)に関する疫学調査
4章 放射線被ばくに伴うリスク
- 4.1 放射線リスクとは
- 4.2 放射線リスクの推定
- 4.3 リスク推定の意義と限界
- 4.4 放射線防護におけるリスクの扱い
5章 放射線被ばくと遺伝的影響
- 5.1 遺伝的影響(hereditary effects)と遺伝性疾患(genetic diseases)
- 5.2 放射線被ばくに伴う遺伝性疾患
- 5.3 放射線被ばくに伴う遺伝的影響のリスクの推定
- 5.4 放射線防護における遺伝的影響のリスクの扱い
6章 日常生活におけるリスクを理解するために
- 6.1 日常生活における発がんリスク
- 6.2 種々の発がんリスク因子のリスク比の大きさと保有割合
- 6.3 リスク評価とリスク対策
7章 放射線・リスクコミュニケーション
- 7.1 リスクコミュニケーションとは何か
- 7.2 原子力災害に関するコミュニケーション
- 7.3 便益がある被ばくに関するコミュニケーション
- 7.4 リスク認知のバイアスを考慮した情報発信
8章 放射線リスクへの対応
- 8.1 放射線リスクへの対応についての基本的な考え方―「行為の正当化」および「防護の最適化」―
- 8.2 放射線防護・安全のための判断の基準―ICRP(国際放射線防護委員会)の基準―
- 8.3 職業被ばくに対する防護方策
- 8.4 公衆被ばくに対する防護方策
- 8.5 医療被ばくに対する防護方策
- 8.6 がんの予防
補足資料
- ① 組織反応 tissue reactions(確定的影響 deterministic effects)
- ② IARC(国際がん研究機関)International Agency for Research on Cancer
- ③ 原子力災害と安定ヨウ素剤
- ④ たばこ煙に含まれる有害な化学物質
保健師研修会 演習(グループワーク)