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FlashPlateは、大量のサンプルを測定するためにSPAのプレートベースバージョンとして開発されました。各ウェルの内部は、ポリスチレンベースのシンチレータでコーティングされており、さまざまな同位体(3H、125I、14C、35S、33Pなど)を分離操作やシンチレーションカクテルの添加無しで検出できます。
FlashPlateは、96ウェルのフォーマットが利用でき、ハイスループットな測定ができます。
FlashPlate technology
以下のアッセイに使用できます:
・放射性標識リガンド結合アッセイ
・核酸/タンパク質結合アッセイ
・ラジオイムノアッセイ
・酵素アッセイ
・キナーゼ:チロシン、セリン、スレオニン、PI-3キナーゼ
・ホスファターゼ
・プロテアーゼ
・ポリメラーゼ
・トランスフェラーゼ
・ホスホリパーゼ:PLC、PLD、PLA2
・ヘリカーゼ
・ホスホジエステラーゼ
・修飾酵素
・35S-γ-GTP結合アッセイ
・チミジン取り込みアッセイ
放射性標識リガンド結合アッセイ、キナーゼアッセイ、および分子間相互作用の実験は、FlashPlateが用いられる最もポピュラーなアッセイです。
放射性標識リガンド結合アッセイ:
細胞膜上または精製タンパク質としての受容体を使用します。WGAコーティングプレートは細胞膜の捕捉に使用されますが、ストレプトアビジンコーティングプレートやプロテインAコーティングプレートなど、さまざまな種類のプレートを使用して精製受容体タンパク質を捕捉できます。着目する放射性標識リガンドと、その非標識リガンドとの競合アッセイも実施可能です。
35S-γ-GTP結合アッセイ:
このアッセイは、Gタンパク質のGTP交換をモニターできるように設計されています。標識されたGTPは加水分解されないため、Gタンパク質と接触したままになり、プレート内のシンチラントに近接することでシグナルとして検出されます。
キナーゼアッセイ:
このアッセイでは、基質をプレート表面(ウェルの壁または底)に捕捉しておき、キナーゼ活性により、放射性標識されたATPからウェル内の基質へ33Pの転移が起こると、シグナルとして検出されます。
分子間相互作用の解析:
タンパク質間相互作用またはタンパク質-ヌクレオチド間相互作用は、一方の因子をウェルに捕捉し、もう一方の放射性標識されている因子を添加することで測定します。